うちの子、保育園から発達の指摘を受けちゃった…
これからどうすればいいんだろう…
保育園から呼び出しがあったんだけど、一体どんな話をされるのかしら…?
こんな悩みを抱えている方に、入園から約半年後、1歳半で保育園から発達障害の指摘を受けた我が子の、入園から指摘、そして療育に通うまでの事例を2回に分けてご紹介します!
1回目の記事はこちら。
- 1歳半検診での相談
- 個別発達相談の内容
- 療育開始までの流れ
こんにちは。顔デカ母ちゃんです。
私の3歳の長男「デコ坊」はADHD(注意欠陥多動性障害)傾向が強めな発達障害グレーゾーンで、2歳から療育を受けています。
デコ坊(3歳)の特徴
- 攻撃的…おもちゃを力ずくで奪う、ゆく手を阻む友だちに危害を加える
- 衝動性が強い…誘惑に弱く興味のままに行動し、集団行動できない
- 正義感が強い…自分の正義に反する行動をみると自ら制裁を加える
- はじめての場所やイベントが苦手…不穏になり少しの刺激で癇癪を起こす
今回はデコ坊が1歳半で保育園から発達障害を指摘され、療育に通うまでの経緯をまとめました。
少しでも同じような境遇の方の参考になれば幸いです。
1歳半検診での相談
保健師さんによる指差しや単語のチェックは、微妙ではありましたが何とかクリア。
普段は多動気味のデコ坊も、健診時は本性を隠しておとなしくしていたため、問診でも特に指摘はありませんでした。
「最後に、ママから何かありますか?」と聞かれ、ようやく保育園で発達障害の可能性を指摘された話を伝えたところ、心理士さんとの面談の時間を設けてもらえることになりました。
検診は短時間なので、その子の全てを理解してもらうのは無理ですよね…
「検診で指摘がなかったから大丈夫」とは限らないかも。
気になることがあったら、必ず伝えた方が良いと実感しました。
臨床心理士さんとの面談
1歳半検診が一通り終了したら別室へ案内されました。
面談時間は20分程度。小さな立方体の積み木を8個デコ坊に渡し、遊んでいる様子を観察しながら、普段の様子の聞き取りがありました。
普段は20分なんて長時間、座って待つなんて絶対に不可能ですが、面談の時間中はなぜかずっと積み木でおとなしく遊んでいました。
心の中では「心理士さん!騙されないで!」と思いつつも、おりこうさんなデコ坊の様子に「やっぱり大丈夫なのでは…」と淡い期待も抱きながら、複雑な気持ちで保育園での指摘事項を伝えました。
心理士さんからの話はこんな感じです。
(問題行動に対する明確なアドバイスはなし)
- まだ小さいので判断はできない。引き続き観察が必要。
- しかし、多くのケースを見ている保育園の先生が指摘するなら、何かしら困りごとを抱えている可能性はある。
- 希望があれば発達相談(別日)を受けられる。
すぐに発達相談の予約をとりましたが、なんと2か月後。
問題行動への解決策もなく、療育の話も進まず、2か月間モヤモヤしながら過ごすこととなりました。
市の個別発達相談
会場にいたのは臨床心理士さん1人と保健師さん1人、時間は2時間程度。
たくさんのおもちゃが用意してあり、保健師さんと一緒に子どもを自由に遊ばせ、その様子を心理士さんが観察しながら保護者と面談する形式で、家庭での様子、保育園での指摘事項を細かくヒアリングされました。
どんな場面でどんな問題行動があるのかを、かなり詳しく聞かれるので、普段気になったことはその都度メモをとっておくのがおすすめです。
療育が始まると更に細かいヒアリングがあるので、観察→メモを習慣づけると、とっても役立ちます。
臨床心理士さんからのお話はこんな感じです。
(問題行動に対する明確なアドバイスはなし)
- 集団行動や気持の切り替えに少しフォローが必要な様子。
- ママに抵抗がなければ療育を受けてみては。
- 結果的に発達障害じゃなくても、療育を受けて子供の成長にマイナスな面はない。
- 希望があれば医療機関へ紹介状を書くこともできるが、まだ診断できる年齢ではなく、療育で様子を見ても良いと思われる。
保育園から療育を勧められている手前、療育を受けないという選択肢はなかったので、すぐ療育の手続きを進めることに。
また、市役所から療育機関に対して相談内容を共有してくれるとのことでした。
療育機関の見学
田舎なので療育機関の選択肢はなく、市内唯一の施設を見学することになりました。
施設の概要
- 基本的に母子同伴
- 子供3人に対し先生1人
- 1〜6歳が同じプログラムで活動
- さまざまなおもちゃが取り揃えてある
- トランポリンやブランコなどの遊具もある
- 癇癪を起した子がクールダウンするスペースがある
こどもの興味や感覚を刺激するさまざまなおもちゃや遊具が取り揃えてありました。
また、逆に活動をする中で邪魔になる情報は排除するような工夫もされていました。
(例えば、身支度をするスペースからは、身支度に必要な情報以外のものは一切見えないよう配置が工夫されていました。)
1日の流れ
- 身支度
- 朝の会(母子分離)
- トイレ休憩
- 活動(工作、お絵描き、サーキット遊び、外遊びなど)
- 昼食
- 自由遊び(先生への相談もできる)
- 帰りの会(母子分離)
第一印象は、「え?無理やん」でした。
多動気味のデコ坊が一人で座って朝の会に参加できるわけがない。
それにちょうど見学時、大柄な6歳の男の子が暴れていて、大人2人がかり対応していたのを目の当たりにしたため、まだ1歳のデコ坊には危険なのではという懸念も…
でも、先生方はとても親身になって話を聞いてくれる信頼できそうな方ばかりだったので、その場で申し込みの意思を伝えました。
後で知ったのですが、定員に空きがあれば、市外の療育機関も利用可能でした。
特に母子分離か同伴かは、お子さんのタイプでどっちが良いか別れるようなので要検討です。
先日、改めて隣市の母子分離施設も検討しましたが、
- 共働きなので療育も子供との触れ合いの時間にしたい
- デコ坊は適応能力低いので母子分離はストレスが大きい
- 施設の先生に相談する時間がほしい
こんな理由で結局母子同伴の今の施設に通い続けています。
申請から療育までの流れ
療育までの申請のながれはこんな感じでした。(自治体によって異なる可能性があります。)
- 市役所窓口で申請書各種記入・提出
- 調査(申込時のヒヤリングのみ)
- 指定相談事業所に電話で申し込み
- 指定相談事業者の相談支援専門員と面談(自宅にて子供同伴)・契約
- 相談支援専門員が「障害福祉サービス等利用計画」を作成・市へ提出 (親は作成された計画書の確認だけ)
- 市役所から受給者証が届く
- 療育機関との契約
デコ坊の場合、医師の意見書は必要なく、市の個別相談の記録で代替可能とのことでした。
調査も申請時の聞き取り(親のみ)だけで済んだので、手続きはかなり楽ちんでした。
受診は精神的にハードルが高いと思うので、省略できないか事前にお住まいの自治体に確認してみては。
ついに療育開始
申請から2か月後(保育園の指摘からは半年後)ようやく療育を開始することができました。
本人の成長か、療育の効果かは不明ですが、3歳現在、問題行動はだいぶ落ち着きました。
個人的には療育は子どものためと言うよりも、親のためにも受けた方が良いと強く感じています。理由は2つあります。
1つめは相談・共有できる場があると精神的に安定するから。
保育園で発達障害を指摘されたママや療育機関に相談にくるママを見ていると、不安で悲壮感が漂っています。療育に通う前の私がまさにそれでした。
一方で、療育を受けているママたちは強い!障害の程度にかかわらず、問題行動も笑い飛ばして、とっても明るいんです。
それは療育の場に相談できる先生が、そして共感し合えるママ友たちがいるから。
親の精神状態は子どもにも伝わるので、これはとても重要だと思います。
2つめは家庭での療育のために必要だから。
デコ坊は週1回療育を受ける計画になっていますが、私の仕事の都合で月1回が限界。通うだけでは療育の効果が期待できません。
だから家庭でできることはできるだけ試したいので、療育の度に先生に細かく状況を伝えて、具体的なアドバイスをいただき実践し、また報告するといくことを繰り返していました。
9割方これが目的で通っていました。
療育は抵抗がある方もいらっしゃるかと思いますが、私は今のところデメリットは感じていません。
むしろ療育で得たノウハウが次男(今のところ定型発達)の子育てに役立ってます。
療育は早ければ早い方が良いとも言われます。
また定員の関係など、希望してもすぐに始められるわけではないかと思います。
気になる事があったら、まずは自治体に、気軽にご相談されることをおすすめします。
また、これから療育を始めようと考えている方、療育の効果に疑問を感じているには、ぜひこちらの記事も読んでいただきたいです。
いかがでしたでしょうか。
少しでも皆様の参考になっていれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。