うちの子、保育園から発達の指摘を受けちゃった…
これからどうすればいいんだろう…
保育園から呼び出しがあったんだけど、一体どんな話をされるのかしら…?
こんな悩みを抱えている方に、入園から約半年後、1歳半で保育園から発達障害の指摘を受けた我が子の、入園から指摘、そして療育に通うまでの事例を2回に分けてご紹介します!
- 入園から指摘までの経緯
- 保育園での面談の内容
こんにちは。顔デカ母ちゃんです。
私の3歳の長男「デコ坊」はADHD(注意欠陥多動性障害)傾向が強めな発達障害グレーゾーンで、2歳から療育を受けています。
デコ坊(3歳)の特徴
- 攻撃的…おもちゃを力ずくで奪う、ゆく手を阻む友だちに危害を加える
- 衝動性が強い…誘惑に弱く興味のままに行動し、集団行動できない
- 正義感が強い…自分の正義に反する行動をみると自ら制裁を加える
- はじめての場所やイベントが苦手…不穏になり少しの刺激で癇癪を起こす
今回はデコ坊が1歳半で保育園から発達障害を指摘され、療育に通うまでの経緯をまとめました。
少しでも同じような境遇の方の参考になれば幸いです。
入園前のようす(0歳11か月)
確かにデコ坊は手がかかる子でした。
ママにベッタリの超甘えん坊で、常に機嫌が悪く、少しでも気に入らないことがあると泣きわめいていました。
ですが、若干の違和感は感じつつも、「最初に手がかかる子は後で楽になるって言うしね〜」なんて楽観的に捉え、当時は発達障害なんて微塵も疑うことはありませんでした。
楽観的ではあったものの、子育ては超大変で、若干ノイローゼ気味でした…
ただ、それは私の能力や忍耐力のなさによるもので、子ども側に原因があるとは思いもしませんでした。
入園直前(11ヶ月頃)の困りごと
- 常に不機嫌
- ママ以外NG、ギャン泣き
- ひとりあそびできない
- お友達のおもちゃを奪う など
0歳頃に感じていた困りごとの詳細はこちらをご覧ください。
入園~発達障害の指摘を受けるまでの経緯
激しい登園拒否
デコ坊はパパママ以外に預かってもらったことが一度もなかったため、案の定初日から壮絶な登園拒否が始まりました。
1歳になったばかりと言えど、成長曲線を飛び出す肥満体型のデコ坊が、生きの良い魚のようにビチビチ暴れ回るので、私も先生も防御に必死でした…苦笑
日中も、先生がつきっきりで遊んでくれているにも関わらず、ずーーーーーっと泣いていたそうです。
迎えに行くと毎日出目金のように泣き腫らした目のデコ坊が恨めしそうな顔で待っており、さすがに私も心が痛みました。
ですが、私もフルタイムで復職したため自分のことで手一杯…
デコ坊のことは時間と先生が解決してくれると信じ、特に心配もしていませんでした。
それに自宅では特に変わった様子もありませんでした。
いつまでたっても保育園に慣れない
入園から2週間が過ぎても一向に保育園に慣れる気配はなく、担当の先生から毎日のように「今日もずっと泣いてたんですよー」と報告がありました。
入園1ヶ月後くらいには「もう少し早く迎えに来れないですか」と、迎えのたびに言われるようになり、だんだん迎えに行くのが憂鬱に…
「そこをなんとかするのが先生の仕事だろ!」と内心腹立たしく思っていました。
ですが、毎日毎日言われ続け、精神的にも辛くなってしまったため、やむなく時短勤務に切り替え、1時間早くお迎えに行くことにしました。
これで万事解決かと思いきや、その後も全く改善の兆しが見えません…
どうしたものかと思っていた矢先、先生から「ちょっとお話があります」と呼び出しがありました。
初めての面談(入園2ヶ月後・1歳2か月)
同席したのは担当と主任の先生でした。
内容はこんな感じです。
- 保育園での様子
- 家庭での様子の聞き取り
- 気持ちの切り替え方法(好きな遊び等)の聞き取り
- 断乳の提案
やんわりと、保育園に慣れるのに時間がかかっており、泣いてばかりいること、そして授乳がその原因ではないかという指摘がありました。
入園でスキンシップの時間が減ってしまうので、せめて寝る前の授乳だけはしばらく続けていこうと思っていたのですが、ここで断念。
デコ坊はおっぱい星人だったので、復職で余裕がない時期の断乳は、身体的にも精神的にも非常にストレスでしたが、やっとの思いで何とか断行しました。
ずっと完全母乳で哺乳瓶拒否があったデコ坊ですが、断乳の効果なのか哺乳瓶が大好きになり、午睡の入眠時と不機嫌時にフォローアップミルクを飲ませてもらうことで、気持ちの切り替えがちょっとだけできるようになったとの報告が!
朝の登園拒否もまだまだあるものの、暴れることはだいぶ減り、落ち着いた引き渡しができるようになってきました。
「時短勤務に切り替えたし、断乳もしたし、今度こそ大丈夫だろう」と安心し始めていた頃、また先生から2度目の面談で呼び出しがありました。
2度目の面談(入園3ヶ月半後・1歳3か月)
断乳で解決するほど現実は甘くなかったようです。
今回同席したのも前回と同様、担任と主任の先生でした。
内容はこんな感じです。
- 最近の家庭での様子の聞き取り
- 保育園での後追いがひどいこと
- 家庭でもっとスキンシップをとってほしいこと
- 子どもの言いなりにならないこと(待つべきときは待たせる)
- テレビの時間を減らすこと
先生のお話では、担当の先生への後追いがひどく、他の子の対応がまったくできないとのことでした。
そしてその原因は、家庭内でのスキンシップ不足が考えられるため、テレビは観せず、スキンシップの時間をとるようにとの指示でした。
これは本当にショックでした。
食事を用意する短時間だけ、やむを得ずテレビを観せていたのに否定され、スキンシップのための授乳はやめさせられ、デコ坊と遊ぶ時間を確保するように心掛けていたのに足りないと言われ…
じゃあ働くこと、保育園に預けることは悪いことなの⁉︎
デコ坊がいつまでたっても保育園に慣れないのは私のせいなの⁉︎
ずっとイライラ・モヤモヤしていました。
ですが、デコ坊が保育園でつらい思いをし、先生に迷惑をかけているのは事実なので、しぶしぶアドバイスに従うように心がけて生活していました。
担任の先生に異変が⁉︎
2回目の面談のアドバイス後、担当の先生からは「ママに協力してもらったおかげで、すごく落ち着いたわ!」(きっと社交辞令)と言われていたものの、実際の効果の程はわからないまま2週間ほど過ぎた頃、ふと先生の様子が以前と違うことに気がつきました。
目に生気がなく、笑顔が引き攣っているような…?
お話しても愚痴っぽく節目がちでした。
それから毎日先生の様子を観察していると…明らかに鬱っぽいんです。
そしてその原因は、デコ坊の問題行動なのだと容易に想像できました。
2回目の面談でカチンときてしまったこともあり、先生方に対して懐疑的になっている部分もありましたが、先生の病的な様子を目の当たりにし、もしかしてデコ坊は相当ひどい状態なのかもしれない…とようやく思いはじめました。
そして先生に申し訳なくて、ますます私は精神的に追い込まれていくことに…
状態が改善しないまま入園から約半年が経ったころ、ついに発達障害の指摘を受けることとなった3回目の面談に呼び出されることとなったのです。
3回目の面談(入園半年後・1歳半)
「今日は園長先生からお話があります。」
面談室へ案内される途中で、突然担任の先生から伝えられ、これはタタごとではないと覚悟しました。
園長先生からのお話はこんな感じでした。
- 泣いてばかりいる
- 気持ちの切り替えができない
- 多動傾向があり、集団行動ができない
- 療育機関の紹介
- 療育の効果(発達障害のある卒園生が研究者になった話)
唯一救われたのは、デコ坊の問題行動を責めるのではなく「周りの大人たちがその子にあった伝え方を知らないだけ」というスタンスで話してくれたことです。
「療育の先生から接し方のアドバイスを聞き取って、保育園の先生に伝えて欲しい、そして保育園の先生も必要に応じて療育の場に派遣する」とおっしゃってくれました。
でも…やっぱりショックでした。
2回目までの面談は話半分に聞いてましたが、園長先生から具体的に療育の話が出たので、これはもう発達障害の可能性を認めざるを得ない状況でした。
一方で、なぜかホッとしている自分もいました。
デコ坊を育ててきた約1年半、発達障害を疑うことはなかったものの、明らかに他の子よりも手がかかって、ホントに大変でつらかった…
でも大変なのは私の要領が悪いから。忍耐力がないから。
他のママたちはみんな余裕でやってるんだから私もやらなきゃ、できるはず。
発達障害の指摘を受けることで、そんな劣等感とプレッシャーから解放されたような気がしました。
発達障害なら、そりゃ子育ても大変だよね?
私が大変だったのも当然だよね?
今まで私、ちゃんと頑張れてたんだよね?
やっと今までの自分を少し認めてあげることができました。
そんな色んな感情が込み上げてきて、必死に泣くのをこらえながら、今後のことについて話し合いました。
そしてまずは次の2点が決まりました。
- 一歳半検診で発達相談をすること
- 療育施設を見学すること
こうしてようやく療育に向けて動き出すことになったのです。
保育園で発達障害を指摘された話②(相談〜療育開始)へ続く